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2006年09月25日(月)

赤井都さん受賞! [豆本製本]

livedoor ニュース - 日本の“現代豆本”が国際コンペで初受賞!
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2429949/detail

なんと!
MBSというアメリカの豆本愛好団体が主催するコンペティションにて、日本の赤井都さんの作品「籠込鳥」が入賞したとのこと。日本からの受賞は初だそうです。
遅ればせながら、本当におめでとうございます。
→赤井都さんのサイト:言壺
blogのエントリ:『籠込鳥』が受賞!によると、応募にあたっての過程や苦労が偲ばれます。
実はこのコンペには扉やも参加していており、本日応募作品がまとめられたカタログが到着したとことなのです。
→関連記事:豆本海を渡る
今回、私は本当に参加しただけの結果となりましたが、これから1年間応募作品はコンペティション主催のMBS(Miniature Book Society)が開く展示会におかれる事になるそうです。豆本旅をする、ですね。カタログには多彩な意匠の作品が並んでおり、見ているだけで色んな人がいるんだなぁとしみじみ感じられて、なんというか勇気のようなものがわいてきます。
そんな気持ちを11月の展示屋根裏の図書室に生かせますように。

また、赤井さんの受賞で最もうれしいと感じたのは、紙の装丁の作品の自由さが認められたような気がしたこと。もちろん素材だけでなく造形や内容があってのことではありますが、「紙」にも革の本の存在感、質感と同等の魅力的があるのだと改めて実感しました。紙以外の異素材の自由さも(たとえば、カタログ中にはコルクを使った作品などもあった)まだまだ残っているので、なにか自分でも挑戦できたらと思います。

赤井さんの作品を実際に手にとって拝見した機会はまだなく(第1回まめまつりにも参加されていたのですが、当日私の体調が悪くなってしまい、会場をまわったときも朦朧としていた)次回12月に開催されるマメBOOKS〜創作豆本のグループ展
がその機会となるかもしれません。
そのまえに、展示まであと一ヶ月弱なんだなあ、と実感して背中に寒気が。あれもこれもやらないと!


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2006年09月21日(木)

ためらわず買う [読む]

西の魔女が死んだ 西の魔女が死んだ
梨木 香歩 (1996/03)
小学館

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絵を描くことは、3時間やれば必ず3時間分進むのでとても心がやすらぎます。落ち着きます。楽しいのです。それに比べて話を書くのは、簡単な何気ない話でもとても苦しくなってしまいます。ニガテです。考えれば考えるほど削る部分ばかりになって、最後には何にも無くなってしまう。というのを3回くらいくり返しています。毎日夜に手紙を書いているようなもので、翌朝読み返すと恥ずかしくなったり……。何やってるんだ〜!

で、それが終わるまでガマンしようと思っていた梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読んでしまいました。図書館と本好きの子と魔女、という豆本をつくろう、といろいろ調べ物をしていてたどり着いた本です。

登校拒否になった主人公の中学生・「まい」が「西の魔女」こと実のおばあさんの家で暮らしながら、少しずつ自分の生き方を獲得していく話。ラストにいたるまでの楔の打ち方がひとつひとつ丁寧で、そこに心打たれます。決してあざとくなく、垣間見える世界の描写はひたすら誠実。
また、図書館で拝見したかぎり梨木さんの著書はどれも本として大変に美しい。挿画はもとより、表紙タイトルの入り方や、見返しの模様など細部まで読み手の想像力を刺激してくる作りの本なのです。
図書館の棚には「西の魔女が死んだ」「りかさん」「ペンキや」と3冊並んでいたのだけど、「ペンキや」の目に入った数行があまりに面白い空気に満ちていたので、ここで読んでしまうのはイヤだ、と思って、帰ってからアマゾンで「この棚のここからここまでください!」という勢いで買いました。どれもとても面白く、ぐんぐん読める。うれしい。


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2006年09月18日(月)

紆余曲折 [日常]

画像(142x160)

のっぺらぼう

2週間以上、気がついたら経過しておりました。
日記はちょこちょこ書いていたのですがブログにアップするタイミングがなく。
言い訳ばかりでありますが、絵を描いたり話を推敲推敲推敲する日々でございます。


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2006年09月03日(日)

むずかしい〜!!! [豆本製本]

画像(130x180)・拡大画像(133x184)

ゆれるやつ

在庫切れ中の「ユビワカタログ」を再製作しています。…が!これが今更ながらむ・ず・か・し・い! 久しぶりに作るので余計にそう感じます。
まず、小さいだけに本文印刷に少しのズレがあった時点でアウトなので、プリンタに用紙をセットするところから緊迫の時間が始まります。切るときも事前にガイドラインをひいたお手本を横目に慎重にいきます。きっちりと折ったら位置を合わせて目打ちで穴あけ。糸綴じは、「なんで2折にしたんだ〜」と過去の自分に語りかけつつチマチマと。1折と2折の間をくっつけてボンドで背固めをして、しばし休憩。
乾いたら最大の難関・天地と小口の裁断。これが失敗が多くて…。
切りすぎて欠ける、きれいな四角にならない、裁断面がガタガタ、というわけで、本日無事に本文完成まで”勝ち残った”本文はひとつもなく(!)惨敗とあいなりました…。
技術もないが、そもそも版がおかしいんだよ!と言い訳しつつ、以前作ったときから気になっていた版ズレを直してみました。
これで明日はうまく行きますように。

左画像は羽根のチャーム。本を持つとゆらゆらと揺れるように、輪に通してから栞用の紐を通します。これも久しぶりの作業でけっこうオロオロしました。

画像(200x150)

さようなら…



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2006年08月31日(木)

はんこほりおわり [豆本製本]

画像(114x150)

押すのが楽しみ

夏休みの宿題としていた「鳥」豆本のはんこを彫り終わりました。まだ細部を微調整する必要があるものの、ひと段落してほっとしています。タイトルはちょっと考え直さねば。
次は現在在庫がなくなっている豆本を1タイトル再製作。前回作ったときとプリンタが異なるため、用紙の設定を見直したりメールアドレスを修正したり、ちょこちょことやることが出てきます。
製本し、プレスが終わったころにあらためて部数など、お知らせいたします。


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プロフィール

西イズミ

扉や(とびらや)

豆本と猫雑貨製作

西イズミ

http://www.tobiraya.net/
twitter : @brunnen_
インドアな本好き。猫の飼い主、豆本作家、雑貨作家、イラストレーター。
現在3冊の既刊があります。その他、猫関係のお仕事をときどき雑誌やテレビでしております。
☆「猫がよろこぶ手作りグッズ」(WAVE出版)
☆「猫との暮らしを楽しむヒント228」(河出書房新社)
☆「作ってあげたい猫の首輪」(河出書房新社)

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