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2005年08月27日(土)

八月納涼歌舞伎。 [観る]

画像(160x180)・拡大画像(178x200)

先日、第一部・二部・三部と見てきました。(三部/一部・二部 と二日に分けての鑑賞です)
第一部
雨乞い狐」第一部の白眉。("金閣寺"も相当な見応えだが、それを凌ぐ)中村勘太郎丈が何変化もする「狐」を演じるのですが、滑稽だったり優美だったり、妖気があったり演じわけが素晴らしい。動きのキレも抜群。目の前で次々表現が生まれていく様子を見られてとても楽しかった。

第二部
伊勢音頭恋寝刃」お紺の色っぽさ・お鹿の大きさ・衝撃のラストに釘付け。三津五郎丈が出る演目は、いつもひときわ堪能。
蝶の道行」孝太郎丈・染五郎丈はそれぞれ見る度に素敵になっている気がします。
京人形」腕のいい人形師が作った京人形が実際に動いてしまう、という古今東西ありそうなお話なのだけど…。『"お気に入りのおいらんを模して作った人形"と差し向かいで酒を飲みたいから、妻に仲居役をさせる』というかなり吹っ切れた導入部で、大変楽しかった。妻もよろこんでやるんですよ、仲居役。えらいなあ。

第三部
法界坊」客席の熱狂振りはスゴイ。沸きに沸いていた。それに応えて客席へのサービスもたっぷり。
個人的には暗めの後半が好み。野分姫の七之助丈(と、それを抑える芝のぶ丈のコンビ)が好きです。
さて、来月もまたお楽しみ。


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2005年08月23日(火)

失敗・・・ [製作メモ]

画像(143x180)・拡大画像(238x299)

今朝、昨日製本してプレスしておいた本を取り出しました。いつも、この瞬間がとても楽しみなのです。お菓子やパンをオーブンから取り出すときと似た感覚。
ところが。一冊目をチェックしたところ、見返しノド側に本来出ないはずのシワが…。おそらく、原因は見返しと表紙を合体させるときに十分のりが入っていなかったこと。きちんとのりが入っていれば、見返し用紙と表紙が密着するのでシワが入ったりはしません(少なくとも今まではそうでした)。

●2007年6月追記
シワは、のり不足でも出来るかもしれませんが、のり過剰にもご注意。(堅くなって開きにくくなったり)
のりの量というより、本文と見返し接着するとき、ぎゅーっと本を閉じると出来やすいみたいです。そっとやさしく閉じるようにしてから、ほとんどこのトラブルはなくなっています。


最後の最後で失敗すると、それまでの工程がぜんぶ無駄になってしまうので、ショックが大きいです。でも、見本撮影用の本にしたり、イベント当日の見本にしたり、無駄にせずに活用するつもりです。


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2005年08月22日(月)

新しい本のこと。 [製作メモ]

画像(130x160)

完成済み豆本の製本をしながら、新作豆本の製作開始。
「体育会系ネコ部」はいろいろと落書きを繰り返してみた結果、マンガになりそうです。装丁はこのブログやmixiで自分の画像に使っている、猫の顔の豆本にする予定。
また「指輪の本」を作るべく、現在本文の内容をまとめ中です。アクセサリーとしていちばん好きな”指輪”をテーマにしたひとくちコラム+挿絵の本にする予定で、現在世界各地の指輪伝説について調べたり、アンティークの指輪の美しさにため息をついたりしています。
こちらは超小型にして、指輪を入れるケースに入れようと思っています。

その他にも落書きや思いつきをつらつら書き散らかしていたので、本ごとにまとめて整理しました。その結果わかったことは…、
・ストーリーものが2本たまっているので、文章を推敲すること。
・鳥版画本の下絵を描くこと。
これらはさくさくとりかからないと。
余裕があれば、レシピ本(飲み物/食べ物)もやりたいです。


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2005年08月20日(土)

散歩の収穫 [日常]

画像(130x160)

最近、暑くて出不精!と思い立ち、朝早くパン屋へ行くことにしました。
せっかくなので、普段あまり食べたことがないドイツパンを買うことにしました。
サンドウィッチや、りんごのパイ、プレーンなライ麦パンなどを選んで、レジでお会計をお願いしていると…、レジ横に無料の冊子が。表紙になにやらいい感じの絵。(画像参照)迷うことなく、いただいてしまいました。
タイトルは「Die Geschichte vom Brot 本当のパンのお話」。ドイツの代表的なパン「ブレッツェル」が出来るまでの物語で、なかなか読み応えがあるのです。

画像(130x160)

いたずらにびっくりする修道士さん

少年フリーダー(はじめの画像の少年)はいたずらっ子だけれどパンを焼く腕はかなりのもの。さる国の王子と出会い、友情も育み、腕を見込まれて王国に仕える職人へと成長します。ところが、ちょっとした軽口が原因で死刑を宣告されてしまいます! ("むかしの王様って、短気だったのですね"との一文あり)

画像(130x160)

イイ顔だ…

王(王子が成長したのです)は後悔するのですが、やすやすと死刑宣告を撤回するわけにもゆかず、フリーダーに難問を課します。「太陽の光を通す三つの穴を持つパンを、三日のうちに作ってみよ」
さて、フリーダーはどうやってこの難問を切り抜けるのでしょう…?
てなお話なのですが、この味わい深い絵が楽しくて…。これで無料なんて…。と思ったのでした。


この冊子があるお店はベッカライカフェ・リンデ。(サイト上でも上記の物語を見られます)吉祥寺駅前のアーケードを直進していくとあります。イートインも出来るようです。
パンの味もとてもおいしい! 独特の歯ごたえと、風味があります。具との調和がこんなにとれているサンドウィッチははじめてかも。また行こう。

そのほか、早起き散歩につきものの鳥観察もできて満足。散歩効果は絶大也。 


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2005年08月14日(日)

完成豆本一号 [豆本製本]

画像(180x145)・拡大画像(200x162)

一応完成してはいたのですが装丁や奥付、見返し用紙などいくつか変更して、改めてできあがりです。表紙は、皮調の紙(というのがあるのです。意外と扱いやすかった)と製本クロスのコンビ。冒険する話なので、カバンのような雰囲気・色にしてみたかったのです。

表紙ラベルは窓辺のがまぴょん。なるべく単純にしました。わかりづらいかもしれませんが、木のシルエットに「ホットペン」で金色のシート(金箔ではナイ…)を圧着して木の実のような感じにしています。

●そのほかの簡単なデータはこちら。
タイトル:「がまぴょん」
内容:がまぐちうさぎ・がまぴょんの豆冒険絵本
大きさ:タテ58ミリ/ヨコ84ミリ 横長画面です。
ページ数:32ページ/本文24ページ(本文カラー)
本文用紙:書籍用紙(あそび紙はカラー上質紙)

●2007年6月追記 現在のサイズとは微妙に異なります。

画像(180x147)・拡大画像(200x164)

*見返し用紙はがまぴょんのシルエットを絹目の用紙にプリントしています。

予定部数:20部(なんらかの形でナンバリングしたいと思います)
予価:1000円
当日まではまだ半年ほどありますが、ぜひ手にとって見ていただければと思います。そして次々と作品をつくらねばー。


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プロフィール

西イズミ

扉や(とびらや)

豆本と猫雑貨製作

西イズミ

http://www.tobiraya.net/
twitter : @brunnen_
インドアな本好き。猫の飼い主、豆本作家、雑貨作家、イラストレーター。
現在3冊の既刊があります。その他、猫関係のお仕事をときどき雑誌やテレビでしております。
☆「猫がよろこぶ手作りグッズ」(WAVE出版)
☆「猫との暮らしを楽しむヒント228」(河出書房新社)
☆「作ってあげたい猫の首輪」(河出書房新社)

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