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2005年09月30日(金)

想月堂ぎゃらりーへ。 [観る]

画像(154x180)・拡大画像(200x233)

夜中まで「体育会系ネコ部」本文の印刷調整をし、表紙用布の裏打ちもして、気分すっきり赤羽へ。
想月堂ぎゃらりーで行われている細川貂々さんの展示最終日にすべりこみ。貂々さん作の、マトリョーシカがどうしても見たかったのです。

迷いそうになりながらもたどりつき、ギャラリーの窓辺に並んでいるマトリョーシカを見つけ、わーやっぱり本物はいいなー、とワクワクしました。中に入ってみると、貂々さんの本や、手ぬぐい、ポストカードが。私は手ぬぐいが大好きなので、ネコと女の子の2種類、そして「たからさがしえほん」という本を手に入れました。嬉しい。

ほかにも、いろいろな作家さんの作品がありました。鉱石の標本やかわいいコースター、アクセサリーなど、こどものときに憧れた記憶があるものたちが色あせずに素敵なまま並んでいる。そんな感じの場所でした。

豆本が並ぶ小さな本棚もあって、やさぐれ書房さんのネコ写真集豆本や、鳩山郁子さんのオブジェのような豆本をここでも見かけました。見たことのある作品があると、ほっとします。かってに、親近感を抱いているみたいです。
そして、最近、自分の作った本もいろんな人に見てほしいな、と思うようになりました。”まめまつり”をきっかけに、イベントへの出展やボックスギャラリーのレンタルなど、自分でできることを始めてみようと思います。まずは作品を一定数つくらないといけませんが…。


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2005年09月27日(火)

秋の神保町散策 [観る]

画像(127x180)・拡大画像(441x623)

行きたくなったので、行っちゃいました。
豆本や稀少本、こけしも扱う古書店、呂古書房さんへ。
ビルの4階まで上るエレベーターで、すでにわくわく。扉が開くやいなやさっそく入ってみれば、入り口付近にずらりと豆本が。ネットオークションでよく見かける、サントリーの出していたアンクル・トリスの豆本がレジ前の箱に並んでいました。実物は初めてみるので、まじまじ眺めてしまいました。
また、随筆など文章主体の硬派な本らしい豆本(普段みかける豆本は"眺める"本が多く、読むことが主体の豆本がこんなにあるところは初めて)がたくさん。きっちりかっちり正確な造本、または簡略だけれどとっつきやすい製本、など内容に合わせたスタイルがいろいろとあるのだと参考になりました。

箱にざくざく入ったお手ごろな蔵書票が目に留まったので、物色。(蔵書票とは「蔵書の表紙・見返しなどに貼り付けて、その所蔵者を示すための」ちいさな紙片。美しい版画作品が多く、「紙の宝石」とも呼ばれています)ネコ好きなので、ネコのものを選択。風月堂が出していた、販促小冊子「ぐるめの絵本」も一緒に購入。そして、私も蔵書票をつくろう!と安易にのっかって意欲を燃やしてみたり。

また、少し歩いてくりくり誌の読者さんの展示「くりくり展」の会場・AMULETへ。会期終了まぎわのすべりこみです。鳩山郁子さんの豆本を初めて見ました。雰囲気がとてもある作品でどこか透明感のある美しさ。タッセルつきの作品がとくに素敵に感じました。

●鳩山郁子さんの公式サイト・トップはこちら

そして、かつての級友が働いている古書店にはじめてお邪魔してみる。版画と美術書など「なんで今まで入らなかったのだろう」という店内で、読んでみたかった歌舞伎本を購入。さらに、意外と手ごろでステキな版画もあるのだなー、などと思ったりして。思っただけで買い物ブレーキが利いたのでよかったのですが、神保町…、あっさり人を散財させる危険な町…と改めて実感。

こまごま買ったものがつまったカバンを手に、好きなものを好きなように作ろう、と勇気をもちつつ帰りました。


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2005年08月27日(土)

八月納涼歌舞伎。 [観る]

画像(160x180)・拡大画像(178x200)

先日、第一部・二部・三部と見てきました。(三部/一部・二部 と二日に分けての鑑賞です)
第一部
雨乞い狐」第一部の白眉。("金閣寺"も相当な見応えだが、それを凌ぐ)中村勘太郎丈が何変化もする「狐」を演じるのですが、滑稽だったり優美だったり、妖気があったり演じわけが素晴らしい。動きのキレも抜群。目の前で次々表現が生まれていく様子を見られてとても楽しかった。

第二部
伊勢音頭恋寝刃」お紺の色っぽさ・お鹿の大きさ・衝撃のラストに釘付け。三津五郎丈が出る演目は、いつもひときわ堪能。
蝶の道行」孝太郎丈・染五郎丈はそれぞれ見る度に素敵になっている気がします。
京人形」腕のいい人形師が作った京人形が実際に動いてしまう、という古今東西ありそうなお話なのだけど…。『"お気に入りのおいらんを模して作った人形"と差し向かいで酒を飲みたいから、妻に仲居役をさせる』というかなり吹っ切れた導入部で、大変楽しかった。妻もよろこんでやるんですよ、仲居役。えらいなあ。

第三部
法界坊」客席の熱狂振りはスゴイ。沸きに沸いていた。それに応えて客席へのサービスもたっぷり。
個人的には暗めの後半が好み。野分姫の七之助丈(と、それを抑える芝のぶ丈のコンビ)が好きです。
さて、来月もまたお楽しみ。


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2005年08月10日(水)

清涼剤というより… [観る]

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久しぶりの消しゴム版画。
先日観てきた映画「皇帝ペンギン」。

ペンギンはもともと好きなので、間近で撮られた映像には感動。水中のペンギンは迫力あるハンター、陸のペンギンは中に人が入っていそうな、どこか親近感のある動き。子供ペンギンの愛らしいふくふくした感じ。日ごろはアデリー派(アデリーペンギン)のわたしですが、どこか飄々とした雰囲気の皇帝ペンギンのことも、かなり好きになりました。

また極限の地でのひたすら厳しい日々、という一面もあり(というかそちらの方がずっと多い)観ていて凍えそうになりました。外はとても暑い日だったのだけれど。

豆本の表紙は無事完成。
それを量産すべく、紙をきったり、はったり、じみーな作業が続いています。


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2005年07月28日(木)

イルフ童画館で、武井武雄の豆本を見る [観る]

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前日、3時間しか寝られないほどわくわくしていました。
武井武雄が出した数々の実験的な刊本(素材・題材・装丁など、すべてが武井武雄のアイデアのもとに作られたごく小部数の作品。300人ほどの会員のみに配布された)作品を見られるのは本当にうれしく、「実際に手に取れる」という企画にいたってはわざわざ行っておいてナンですが、信じられないものでした。

サイズは手のひらサイズ。少し小さめの手帳くらいはあります。
木版・凸版・エッチング・グラビア・螺鈿細工・寄木細工などなどあらゆる細工によって作られたいくつもの作品(全部で139点余刊行された)が、目の前に展示されています。まさに「本の宝石」で…。しあわせ。

さて、ひとしきり感嘆しながら拝見した後、手袋をはめていくつかの作品を実際に手にとって鑑賞させていただきました。
素材から着想したものも数多くあるそうで、有名なエピソードでは「エジプトでパピルスを育てるところからはじめ、パピルス紙を作り、本となった」というものまであります。

しかも、この刊本ではいっさい利益を得なかった、というのがまたスゴイ。余技の域では絶対にないクォリティ。アイデアも、絵も、文も。
お話はお話で、「読者に想像させる」形式のものが多く、これまた楽しい。

次回の「"刊本"を実際に見られる」日は8月10日です。
※そのほかの日にちについてはイルフ童画館のサイトでチェックを。本そのものが大好きな人は、必見です。

画像(120x120)

欄干にも武井武雄モノが



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プロフィール

西イズミ

扉や(とびらや)

豆本と猫雑貨製作

西イズミ

http://www.tobiraya.net/
twitter : @brunnen_
インドアな本好き。猫の飼い主、豆本作家、雑貨作家、イラストレーター。
現在3冊の既刊があります。その他、猫関係のお仕事をときどき雑誌やテレビでしております。
☆「猫がよろこぶ手作りグッズ」(WAVE出版)
☆「猫との暮らしを楽しむヒント228」(河出書房新社)
☆「作ってあげたい猫の首輪」(河出書房新社)

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